ようやく秋風を感じ、過ごしやすくなってきた9月30日(火)、体育館の気温も安定した中、久しぶりに全校生徒が集いました。
県立西宮高校は2学期制のため、本日は前後期の終始業式を行いました。
校長先生の講話からスタートし、生徒も気持ちを引き締めて聞いている様子でした。
校長先生が最近のニュースで気になった2件についてお話しくださいました。
1つは『ウーブンシティ』。トヨタが静岡県に建設中のスマートシティで、最先端技術を実証するための「生きた実験室」として設計されています。かつて、本や映像の中でしか見られなかった自動運転技術やAI,ロボットなどが存在するシティ。夢の世界の実現化です。
もう1つは科学誌ネイチャーに発表された『火星で古代の生命体の痕跡が発見された』こと。約23億年前に微生物が存在していたかもしれない、ということが現代で分かったのです。
校長先生は話されます。この過去と未来の発見と発展は、人類の飽くなき探求心と挑戦の証。急速に物事が進んでいく時代の中で、県西生には誰かがやってくれる、という傍観者ではなく、探求心と挑戦をもって自分たちの手で新しい社会を切り拓いて欲しい、と。
後期は受験、研修旅行、学力向上にと、それぞれの年次で目標をもって過ごしていきましょう。
教務部長、進路指導部長の先生方からもお話がありました。
3年次は受験を控えていますが、受験は団体戦。年次で良い雰囲気を作り、励ましあって乗り越えてください。
また、1,2年次生も受験のときを見据え、課題を見つけて今、克服していきましょう。
過去は変えられませんが、未来は作れます。
焦りや不安はありますが、そんな時こそ、仲間や周囲の人が支えてくれます。自分を信じて後期も過ごしていきましょう。
午後からは芸術文化鑑賞会がありました。あましんアルカイックホールでプロボクサーを育てたエディ・タウンゼントの演劇『エディ』を観劇しました。
支え合う人間関係が美しく描かれ、子弟愛、人間愛に感動し、涙する生徒もいました。
劇団員の方々、アルカイックホールの皆さま、ありがとうございました。
さあ、明日は体育大会の予行です。
一つ一つの行事が3年次生にとっては最後になっていきます。
広い大空の下、県西生の声が、高らかに響く大会となることを願います。

