「 平成17年4月25日、JR福知山線で起きた列車の脱線事故によって、
107名もの尊い命が失われ、また多くの方々が負傷されました。
亡くなられた方の中に本校卒業生の濱端諒介君と佐々木麻美さんがおられました。
56回生の濱端君はサッカー部で活躍し、同級生や後輩から慕われる人柄でした。
57回生の佐々木さんは3月に卒業したばかりで、国際関係の仕事を夢見て頑張っていました。
この桜の木は、人生これからという時に無念にも亡くなられた
二人の思い出を永遠に記憶にとどめ、福知山線列車事故の教訓を胸に刻むために
植樹されたものです。
ここに、濱端君、佐々木さん、そして105名の皆さまのご冥福を
衷心よりお祈りいたします。
兵庫県西宮高等学校 関係者一同」
という銘板とともに、桜が旧図書館横で今年も咲いています。

また、濱端君と佐々木さんのご両家から図書の寄贈があり、
図書館では「濱端・佐々木文庫」として置いています。

本日、8時30分に教頭先生から弔意放送がありました。
亡くなられたお二人への弔いの気持ちと、在校生には、今一度自らを振り返り、
今日健やかに生活できていることに感謝すると同時に、ともに学んでいる仲間や
先輩後輩との関係を大切にする機会として、力強く明日へ向かう決意を新たにしてほしいというお話でした。
今年も、事故のあった日がやってきました。桜はしっかりと咲いています。
107名のかたのご冥福をお祈りします。